レクサス HS 試乗レポート

レクサス HS![]()
■発表レポート
レクサスHSはこのブランド初のハイブリッド専用車だ。しかもガソリン車2.5L相当のパワーという車名でわかるとおり、ほかのレクサス・ハイブリッドとは違い高性能がウリではない。どちらかというとプリウスに近いキャラクターだが、落ち着いた4ドアセダンスタイル、2.4Lの排気量が証明するように、レクサスにふさわしい質感と余裕を備えたモデルになる。(発表:2009/7/14)
レクサス初のハイブリッド専用車にふさわしい質感と余裕
レクサスブランドであることをまず実感するのは、圧倒的な静かさだ。モーターだけでスタートするのはプリウスなどと同じだが、その後エンジンが始動しても、サウンドはほとんど聞こえない。最高出力は、システム全体で140kW(190ps)。2.4Lという排気量のおかげで、アクセルを全開にすればかなり強力な加速を披露するが、それでもエンジン音はしっかり抑え込まれていて、6気筒かと勘違いしてしまうほどだ。
グレードは、エントリークラスのHS250hをベースに、「バージョンS」、「バージョンI」、「バージョンL」とグレードアップしていく構成。サスペンションはバージョンSだけが専用チューニングとなり、ホイール&タイヤも18インチにサイズアップされる。最初にテストした17インチを履く標準モデルの乗り心地は、レクサスらしいおだやかなフィーリング。これには厚みのあるレザーシートも効いているはずだ。そのぶんハンドリングもおだやかで、コーナーではアンダーステアが気になることもある。
そこでバージョンSに乗り替えると、まずステアリングのレスポンスのよさ、ノーズの動きの軽さに好印象を受ける。このフィーリングはFRのレクサスISを思わせるものだ。コーナーでのグリップレベルも確実に上がっている。そのぶん乗り心地は硬めになるが、不快に思えるほどではないから、こちらがいいと思う人も多いだろう。燃費は流して走れば約20km/Lをマーク。ハイブリッドカーとしては高速や山道での燃費の落ち込みが少ないようだ。
(文:森口将之 写真:中村宏祐)



- センターパネルをフロアから浮かせたフローティングデザインが先進的。上級グレードはコンソールなどに本木目を使用。
- 2.4Lエンジンは高効率のアトキンソンサイクルを採用。モーターと合わせたシステム最高出力は190ps、燃費は23km/Lをマークする。
- 写真の225/45R18タイヤはバージョンSに標準。他モデルは215/55R17となるが、ベースグレード以外はオプションで18インチの装着も可能だ。



- フロントシートはレクサスらしく厚みがありしっとりした座り心地。リヤはフロアがフラットなので3名乗車も苦ではない。
- ナビのコントローラーはレクサスRXと同じマウス型でとても使いやすい。シフトレバーの位置は旧型プリウスに似ている。
- 短いノーズと長いキャビンが個性的。プレスラインのないサイドパネル、ウインドウまわりのモールなどがレクサスらしい。


